Paper Dokuhon Blog ~SKY HIGH~

思ったこと、いま興味のあることを何でも書いていきます。芸能ネタ、ラーメンネタ、旅行ネタ、サッカーネタ、都市や地方ネタなどが中心になりそう。
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こんなこと言うのは不謹慎なのを承知で

2日続けて席を譲った、というか、譲らされた。

バレンタインデーの夜。会社帰り、電車で座ってうとうとしていると、
「すいません!すいません!」と肩を叩かれ目が覚めた。
「座らせてあげてくれませんか?すいません」
若い駅員に抱えられて電車に乗ってきた、歩くのもおぼつかない老人。
スーツにコート姿で身なりは比較的きちんとしている。
シルバーシートではなかったが、
たまたまドアに一番近い場所に座っていた私がターゲットにされたようだ。
周囲に大勢の立客の視線。譲らないわけにはいかない(苦笑)。
老人は「ありがとう」と言ったが
ドアから席までの1m程度の距離を歩くのも、座るのも難儀なようで
最後まで駅員の介添をうけた。
駅員は再び「すみません!」と大声で言って足早に降りていった。
座った途端、老人はニヤニヤしながらぶつぶつ何やらつぶやき始めた。
体が悪いせいか、座り方は斜めで1人分以上を占拠し、
隣の女性をひざとひじで押すような形に。女性は迷惑そうに身を小さくする。
そんなことおかまいなしに、自分の楽な体制を作りつつ、
気持ちよさそうにつぶやき続ける老人。
自分が相談役をしている会社の取引先と一杯引っ掛けたのか、同窓会の帰りか。
老人が途中駅で降りる時もホームに駅員が待機しており、抱えられてホームに立った。

翌朝。始発電車を待って座る。車内はすし詰めに近い。
すると途中駅でドアが開いた途端、若い男の大声。
「すいませーん、奥へ通してあげてください!」
付添の男に抱えられ、無理やり人ごみをかき分けるように乗り込んできた、
昨日とは別の老人。
しかしスーツにコート姿、歩くのもおぼつかないところはそっくり。
そして乗り込んできた場所は、またしても私の席の際。
付添人は「いってらっしゃい!」と言い残して下車。
ドアが閉まると不思議なくらいの静けさ。
老人は手すりにしがみつき、無言でこっちを見ている。
車内はすし詰めだが、またも周囲の視線を感じる。
それこそ、私以外の全員が私に何かを要求しているかのように。
もはや、知らんぷりをするような勇気はなく、
立っている人に謝意を示し、少し空間をあけてもらいつつ席を立つ。
老人は無言のまま、当たり前のような態度でドスンと腰を下ろした。
座った途端、眠りだした。そのまま都心まで40分あまり。
私をはじめ多くの人が下車するときも、老人は寝たままだった。

2人ともおそらく仕事関係の行き帰りで、
70代や80代になっても体が動かなくなって介添を必要としても
こうして外に出ようとする姿勢は、高齢化社会の中で賞賛すべきものであろう。
そして老人愛護という永遠の建前。もちろん百も承知だが、
何か損したというか、割り切れなさのようなものが残ったのも確かである。
2日続けていいことをした、と自分の中で前向きに消化できるような
心の余裕をもてるようになれるといいんだけどね…。
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プロフィール

児山尚喜

Author:児山尚喜
新潟生まれの埼玉育ち。AB型。
自称・まじめな勤め人。ただの町人。
好奇心大。趣味多数。しかし何一つ仕事に生かされておらず、職場では一目置かれるどころか“役立たず”扱いらしい。おかげで出世レースからも早々と脱落し、ますます趣味にのめり込む悪循環の生活を送っている。
1990年代前半にごく一部で話題になり篠原涼子などを輩出した女性アイドルグループ「東京パフォーマンスドール」のファンを自認するが、今はグループ自体が消滅して、ここでも宙ぶらりんの状態(笑)。
サッカーなどスポーツ観戦も趣味だが、Jリーグより先にJFLを観戦し始めたマイナー志向派。10年以上に亘って見続けてきた富士通サッカー部が川崎フロンターレになり、とうとうJ1に上がってしまった。でもマイナー意識は抜けず…。

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